広く浅く、程々に深く。

好きで何が悪い

信じるという事。


「信じれるのは自担の言葉だけ」
この数ヶ月間何度も目にした言葉だ。確かにそう思う。憶測と模造で組み立てられた媒体からの情報より、ずっと愛を注ぎ続けてきた自担の言葉の方が何よりも信じ切れる事は一目瞭然である。

私はジャニオタであり、KAT-TUNファンだ。そして田口淳之介の事を心から愛している。恋云々ではなくアイドルとして輝く彼を。

ジャニオタの私は年末から今日にかけて壮絶な数ヶ月を過ごしている。自担の脱退にSMAPの解散騒動…もう正直お腹いっぱいだ。むしろ今にでも嘔吐するレベル。本当にまだ数ヶ月間しか経っていないのか…?

SMAPの解散騒動については、私にはよく分からない。もちろん解散して欲しくないが、一昨日の発言が彼らの言葉ではないのは分かる。どうにか5人が納得する道に進んで欲しい。私に言えるのはこれだけ。

だが自担の脱退宣言については別だ。上記の通り、脱退宣言後私は「自担を信じている」という言葉をTwitterで何度も目にした。

推しグループの行く末もよく分からない、3人は前に進むと言ってくれたがそれでも春を越えた先の明確なビジョンは不明だ。
予想通りマスメディアには解散だの不仲説だのよくもまあそこまで卑下出来るなという記事まで出回った。だがそんな時に、やはり信じ切れるのは自担の言葉なのだろう。改めて実感した。

脱退宣言直後、「田口淳之介がラジオ番組で騒動について話す」という番組内容がTLに流れてきた。
正直この時は実感が無く、私だけ別の世界線へ何かの弾みで飛ばされてしまったのではないかと塞ぎ込むほどだった。
でもこの内容に多少心は救われた。やっと彼の口から真実を聞ける。彼がグループを脱退してまでも掴みたかったものが分かるんだと、とても嬉しく思えた。

だが実際に彼の口から聞けたのは謝罪のみだった。私は酷く落胆した。
どうして何も教えてくれないのだ、私が聞きたいのはあなたのこれからのビジョンであって謝罪なんかじゃない。むしろ謝るくらいなら脱退を取り消せと、グダグダグダグダTwitterに書き込んでしまう程に心はポッキリへし折られてしまったのだ。

だが私の心と脳は単純に出来ている様で、白波が立つ程に荒んでいた心も、しばらくすれば穏やかに波の満ち引きを繰り返すが如く落ち着き「彼はあえて沈黙を選んだのではないか」という結論に至った。
彼は優しく賢いから、きっと嘘を語るよりもあえて何も語らずにいてくれたのだろう。今でもそう思っている。だから私は彼の考えを受け入れ、彼の輝きが燃え尽きるその最期を見届ける気だ。

…しかし、見届けた後はどうする?もうグループには自担はいない。だが3人も大好きだ。だから脱退宣言後にも関わらず覚悟を決めてFCにも入った。
それでも、彼がいないグループをどういう目で見るべきなのか私には分からない。きっと私はどうしても埋まる事のないぽっかり空いた穴をじっと見つめ続けてしまうと思う。

私は去年ファンになったばかりの新参者だ。今までいくつかのジャニーズグループを渡り歩いてきたが、担当グループの脱退騒動に直面するのはこれが初めてで、これまで脱退していった元メンバーの事もよく知らない。知らないからこそどういう気持ちで応援していくべきなのか正解が分からない。正直自担の脱退よりも恐怖を感じている。

当然周りのファンも3人になっても応援していくと宣言していた。だが私と1つ違うのは「自担を信じている」という言葉があるという事だ。

そこでやっと気づいた。私が一番悔しかったのは「自担の言葉を信じる」という発言すら出来ないという事。信じる事が出来るということがこんなにも幸せなんだという事に気づいてしまった。

正直、羨ましくてたまらない。TLで言葉を目にする度に嫉妬すらも覚える程に。私も自担を信じたかった。彼の言葉を信じ、これからの行く末を見守りたかった。
だがそれは叶わない。彼はもう「自分についてきて」なんて言葉は二度と発しないだろうから。


もちろん3人の事は信じている。彼らが進む道に間違いなんて無いだろう。


それでも私は、愛する彼の言葉で安堵したかった。